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リアル

今日のお話

今日、私は一緒に勉強するために友達に家に行きました。

一緒にお昼ご飯を食べ、勉強し、夜になって晩御飯を食べ終わったとき、友達がこう言いました。

「冒険しようよ。」

最近ここに下宿した友達は自分も知らない道で帰ろうというのです。
ここは私が知らない町です。
私は知らない町で迷うのがいやで反対しましたが友達は私のいうことを聞かず先にいってしまいます。
仕方なく私はついてくしかありませんでした。

「ここなんか怖い。なにか出そう。」

しばらく歩いたあと友達はこういい始めました。
確かに住宅地にしては街灯も少なく、むしろ無く、あるのは家々からもれでる明かりだけでした。
足元も見えない明るさ、奥の見えないガレージ。
前を見ても続いているのか行き止まりなのかわからない道。
どこからなにが出てきてもおかしくないような状態です。
友達はとても怖がっていて、私が少しでも友達の前や後ろに行こうとするとすぐ私の横にいこうとするのです。
それでも何も起こらず、つきあたりに出たときは二人とも迷わず大きい道の方向を選びました。

一度大きな道に出てしまえば晩御飯を食べに行くときに歩いた道です。
何事もなく友達の家に帰ることができました。

そしてついに私が帰るときになりました。
友達は私を駅まで送ると言いました。
しかし、友達はまたもこう言うのです。

「裏の通ったことのない道から行こう。」

さっきと違って駅なら私だって方角が分かります。
私は二つ返事で二回目の冒険へと出発しました。

すぐに裏に出れるわけではないので一旦大きな道にでてからすぐに脇道にそれます。
友達はもうここから知らない道だと言います。
すでに夜の9時を回っていて暗い住宅街を二人で歩いていきます。
こんどはちゃんと街灯もあり、二人は初めて通る道を楽しみながら歩いていきました。

しばらく歩いていると池が見えてきました。
反対側がわからないような大きな池でした。
もちろ池に明かりがついてるわけではありません。
池がどんな様子か二人は全然わかりませんでした。
ただ一つ、二人に届いてくるのは様々な動物の鳴き声。
周りのちいさな光を反射し、遠くから動物の鳴き声を聞かしてくれるその風景は、とても幻想的でした。
池の周囲を回る道を歩く二人は、ちょっとずつ大きく聞こえてくる鳴き声に癒され、その世界を楽しみながら歩いて行きました。

「本当にこの道であってるのかな。」

池を回る道も終わりに差し掛かるころ、友達はふと不安になりました。
二人は正しい方向に進んでるか確証がないのです。
友達は初めから適当に進むつもりでした。
私は初めは駅の方向を頭に入れながら進んでいました。
しかし途中で他の物に気を取られてる間に駅の方向が分からなくなりました。
それから二人は多分こうだろうと駅の方向を予測しながら歩いていたのです。
これが10年前なら、二人は完全に迷子になっていたでしょう。
ですが今はGPS搭載のスマホやタブレットある時代です。
私が現在地と道を見つけ、自分たちが全く別の方向に進んでいることがわかりました。
友達は来た道を戻ろうとします。
しかし私は車は通れない、しかし徒歩なら通れる道を見つけました。
今まで横を歩いていた、そして舗装された道路は離れようとしてた池の周囲をさらに回る道です。
そこは今までの整備された道とは打って変わって、地面も土を固めた物であり、道のすぐ横は草が生えており、
狭い道幅の両側には壁がそびえたつそんな怖そうな道でした。
しかしこれ以上遠回りをするわけにはいきません。
二人はその細い道を通ることにしたのでした。


「ひょっとして別の世界に迷い込んでしまったのかな…」

もうそこは、人の住む世界ではありませんでした。いつの間にか人工物の壁もなくなり、
横は壁となっている木々たち、いえ、もはや木々たちは天井も作ろうとしていました。
明かりもほとんどなく、足元も見えるはずもありません。
そして聞こえてくるのは一層大きな声で鳴く動物たちの鳴き声です。
ここが、自分たちの知っている都会の町の中だとはとても思えませんでした。
そこは動物たちの世界でした。
別に、動物たちが二人に攻撃してくるわけでもありません。
それでも、二人には動物たちの鳴き声が、自分たちを動物の世界から追い出すようにしか聞こえませんでした。
二人はおびえながらも歩き続けるしかありませんでした。

動物の世界は、永遠には続きませんでした。
ついに二人は人間の世界へと戻ってこれたのです。
人間の道である舗装された道路、明るさを作り出す街灯。
そこは、たしかに人間の世界でした。

二人はとても安心しました。ここまでくれば、あとは調べた道の通り進むだけなのです。
しかし、そこでこの冒険は終わりませんでした。
ない。ないのです。
私のポケットWi-Fiが。

思い当たることがありました。
人間の世界に戻ってすぐ、私はなにかにあたり、なぜかvitaだけ道路に落としたのです。
それをvitaとカバンの同じ収納スペースにいれていました。
その時一緒に落としていないか探したときは、同じような大きさの地面のペイントをみつけたのです。
それがポケットWi-Fiでないことを確認し、満足してその場をあとにしました。
その時に落としたのかもしれない。
友達はそういい私はそうであることを信じつつ今きた道を引き返したのでした。

しかし、見つかりませんでした。
私のポケットWi-Fiはその場をいくら探しても見つかりませんでした。
すでに遠回りで疲れている体でわざわざ戻って探しても見つかりませんでした。
私は途方にくれました。わざわざ一緒に戻ってくれた友達にもうしわけありませんでした。
大事な物をなくして、どう家に帰っていえばいいのかわかりませんでした。

「もどろう」

友達は今まで来た道を戻ろうと言いました。
いままで、遠回りでどれだけ歩いたかわかりません。
いままで、どんな道を歩いてきたでしょうか。
それを、友達は、私の忘れ物一つで一緒にもどってくれると言うのです。
私はとてもうれしくて、しばらく返事もできませんでした。

そして、二人はまた動物の世界へと踏み込みました。
相変わらず動物の鳴き声が聞こえてきます。
しかし、私はそれに怯えているわけにはいきません。
私はずっと地面を見て探していました。
友達も同じように一緒に探してくれました。

「あっ」

友達がそういって、地面にあるそれを指さします。
動物の世界のもっとも深いところの入り口にそれはありました。
私はうれしくて、うれしくて、声が出ませんでした。
やっと私がお礼を言ったときには、友達は連れ出した自分にも責任があるからといって取り合いませんでした。

そこから、また二人は駅に向かって進みだしました。
もう二人には動物の世界も怖くありません。
二人は人間の世界に戻り、住宅地を抜け、橋を渡り、団地を抜け、ついについに見えてきました。
駅のホームです。
それはとても現実的なもので、初めに設定してた目標地で、
それでも今までの暗闇とは違って光り輝くそれは二人の目にはとても幻想的に映りました。

聞こえてくるのは踏切の音。それは私がのる電車がもうすぐ来ることを知らせる音でした。
私は友達にお別れを言い、そして駅の階段を駆け上がり、たった今ホームに入った電車に乗りました。

なにも、特別なことが起きたわけではありません。
友達の家に遊びに行って、一緒にへんな道を通って、落し物をして一緒に探してもらっただけです。
それだけの今日あった本当のお話です。

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